草食系は探偵向き!
ひと昔前に「草食系男子」がメディアを賑わせていた時期があった。
俗に言われていた草食系男子とは「優しく、昔ながらの男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な新世代の男性」と言った感じだ。
探偵業界の草食系はそれと似ている部分も幾つかあるが、野生の草食系動物が持つ本来の能力に近いものが必要である。
えーーっ。探偵は獲物(調査ターゲット)を追いかけるから、肉食系でしょ!
ガツガツと貪欲に獲物を追う能力が必要である事は確かだ。
しかし、昨今の時世を踏まえると、それは時代遅れである。
無差別な猟奇的殺人、凶悪なストーカーが多発する物騒な世の中で、肉食系能力全開だと調査に支障をきたしてくる。羊の皮を被った狼でも、本能的に牙を出してしまう瞬間があるだろう。
そんな時代だからこそ、草食系能力が物を言う。
これは何度か現場を経験してみなければ分からないことだが、探偵は調査ターゲットだけに意識を注いでいるわけではない。
調査ターゲットのことだけしか考えられない。見ることが出来ないうちは、まだまだ半人前の探偵である。
張り込み及び尾行を行っている周辺の住民や通行人にも気を配らなければ、円滑な調査は行えない。
例えば、調査ターゲットの住居近くに幼稚園があったら・・・。
そのようなロケーションで肉食系全開の調査をしていると、幼稚園関係者から不審人物扱いされてしまう。
草食系動物のように広い視野を持ち、調査ターゲットだけではなく、その他の人物にまで気を配らなければならない。
ようは、調査ターゲットを含め、周囲がどのように感じているかを察知しなければならないのである。
私が幼少の頃も物騒な事件は起きていたが、怨恨と言われるような、利害関係者が起こしているものばかりだったが、近年では当たり前のように無関係な人間を狙った犯行が続出している。
そのような時代だからこそ、狩の能力よりも、周囲から敵視されない能力と、もし敵視されそうになったら、広い視野で瞬時にそれを察知して、回避する能力が必要だと言える。
視野が広ければ調査スピードも上がるので、一石二鳥の能力と言える。
そのような能力がある方は、探偵を志してみてはいかがでしょうか?
スタッフコラムへ戻る